砒素という土壌汚染物質について | 土壌汚染調査の株式会社ジオリゾーム

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2020年

砒素という土壌汚染物質について②


砒素という土壌汚染物質について②(2020/4/20)

男性皆様こんにちは。
今回は砒素について追記いたします。

 

砒素は自然界中にも多く存在する物質で、砒素の大気中への排出量の1/3は天然由来であると見積もられており、なかでも火山活動が主要な発生源となっています。
大気中へ排出された砒素は、主に亜砒酸の形で粒子状物質に吸着して存在しますが、降雨などによって土壌や河川に降下すると考えられます。

砒素による土壌汚染が発生した際、自然由来の汚染の可能性も考えられます。
土壌環境センターが会員各社を対象として実施した自然起源の土壌汚染(自然由来の土壌溶出量基準不適合)の実態に関するアンケート調査(平成 14 年 10 月実施 45 社回答)によると、自然起源の土壌汚染と判断した事例の数が最も多い物質は砒素という結果になりました。(Appendix3_2)

水、土壌、大気など自然界中に広く分布する砒素は人の活動に伴って生じる土壌の汚染以外に自然由来の可能性も念頭に置いておきたいですね。

また、多くの砒素化合物は、土壌に吸着しやすい性質があります。このため、地下に浸透して地下水に溶け出した場合、汚染は広範囲には及びません。

特定有害物質が第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)のときの汚染の到達距離の一般値は、概ね 1,000mといわれているのに対し、砒素の汚染の到達距離の一般値は、概ね 250mといわれています。(Appendix1_5、Appendix1_12)

環境省土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン(改訂第2版)Appendix1/2

 

このように土壌汚染対策法では物質の性質により様々な基準が設けられています。土壌汚染に関わるお悩みはジオリゾームにご相談ください。

竹田

当社関連ページ:
砒素及び化合物
土壌汚染物質の用途

砒素という土壌汚染物質について(2016/7/19)

お元氣様です!l_020[1]
本日は弊社のHPに載っている砒素についてお話したいと思います。
こちらの物質は過去にカレー事件などでも話題になった人体に悪影響を与える物質です。

砒素は、天然の硫砒鉄鉱から得られる物質で、金属と非金属の両方の性質をもつため、半金属元素と呼ばれています。

■□関連□■
ヒ素を含む「第2種特定有害物質」について、詳しくはこちらから

砒素にはさまざまな化合物があります。

砒素は、金属光沢のあるもろい灰色の結晶で、二硫化砒素(花火の着色剤、塗料用の顔料)の原料に使われたり、硬さを高めるために合金(銅など)に添加されるなどの用途があります。

また、ガリウム、インジウム、アルミニウムとの化合物は、半導体の原料としてすぐれ、半導体レーザーや赤色の発光ダイオードの原料などとして利用されています。

砒素の代表的な化合物とその用途としては、以下のようなものがあります。

・三酸化砒素(別名「亜砒酸」)

三酸化砒素は、無味無臭の白色の粉末または結晶で、ガラスの製造過程で気泡を消したり脱色するために用いられたり、ガス脱硫剤、木材の防腐剤、砒素や他の砒素化合物の原料、歯科医療で歯の神経を抜く際に使われる亜ヒ酸パスタ(歯髄失活薬)、シロアリ駆除などに使われています。

・アルシン

ニンニクに似た臭いをもつ無色透明の気体で、半導体の原料ガスとして使われています。
なお、1998年までに、すべての砒素系農薬は農薬としての登録が失効していますが、作物残留性が認められることから、食品衛生法に基づいて残留農薬基準が定められています。

その他の物質についてもHPにて確認できます。
ご自身で行われる過去の状況の把握にもぜひ弊社HPをご覧下さい。

望月巧

■□関連□■
土壌汚染物質(特定有害物質)の種類と基準値
土壌汚染物質の用途


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