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先日は関東某所にて産廃の工場での調査をしてきました。
こういった工場では今もなお、廃止された事業所の解体工事等で搬出された産業廃棄物が多く処理されております。
その時は営業中の工場でしたので、バックホウや大きなフォークリフトが走る中、注意しながら恐る恐るボーリング調査を進めておりました。
場内では過去に有害物質を流していた可能性のある配管や槽、PCBが含まれている可能性のある変圧器なども処理をしておりました。
工場側も受け入れる段階でどんな施設から運ばれていてどんな物質を使用していたのか等が明確に分かれば良いのですが、時間や費用が掛かってしまう為、そこまではしていられないのが現状でした。1日だけで何台もの大型のトラックにて運ばれて、あれよあれよと山積みになっていきました。
結果的には油分や重金属類による汚染が見つかり、今後の土地の浄化対策や事業主は活用方法に頭を悩ませている所です。
クリーニング店舗にて使用されるテトラクロロエチレンや皮なめしにて使われるクロム化合物、脱脂や塗料を落とすために使用されていた揮発性有機化合物など本来は人間が便利に事業活動を行う為に研究を重ねて使用されることになったものに違いないのですが、有害物質として定められてからは業界から敬遠されつつあるような物質も数多くあります。
事業を開始して初めは小さい汚染だったものが段々と地中深くまで汚染が広がっており気が付くと手の付けられないような状態になっているのが土壌汚染です。
また、工場や店舗によっては先代と地主さんが仲が良くてご厚意で土地を借りて事業を行っていたものが何十年も経った後に土地を返却する際に土壌汚染が問題で人間関係が崩れてしまうような話も多く聞きます。
現在、法律や条例では工場の閉鎖や土地の改変に伴って行うことがほとんどですので上記の様な場合ですと気付いた時には周辺にまで影響が出てしまっているなんてこともあり得るのです。
環境に関する調査ということですと本来の事業活動とは異なり、ついつい後回しにしてしまうことが多いのですが事業を行っている側が責任を持って、その土地の過去の状況なども把握しつつ現況の状態を理解しながら事業活動を行っていくことが地域の貢献にも繋がりますし、環境に配慮した会社だと言えるのではないでしょうか。
土壌汚染のことで何か気になることがございましたら株式会社ジオリゾームへお問い合わせ下さい。
望月
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。