お元氣様です!
みなさん如何お過ごしでしょうか?
お正月についた鏡餅の様な脂肪を現場で落とさねばと1月は日々奮闘しておりますが新年は新年で飲む機会があって困っております。望月です。
今日は土壌汚染が存在すると調査や処分にとても費用が掛かってしまうPCBについて過去の話を加えながら話していきたいと思います。
PCBはポリ塩化ビフェニルと呼ばれ古い変圧器の絶縁体として用いられてきました。
熱に対して安定的であり、電気絶縁性が高いことから重宝してきましたが発がん性のリスクや皮膚障害のリスクの観点から1970年代に使用が禁止されました。
PCBが日本に知れ渡った一つとして1968年の「カネミ油事件」というものが存在します。
この事件はカネミ油という商品名の油を製造していたカネミ倉庫の工場にて生産工程で何らかの原因によりPCBが混入し、人体に入り嘔吐や頭痛、肝機能障害、色素沈着などをもたらした事件になります。この事件は主に販売された福岡を中心とする西日本で広まりました。
カネミ油が原因で起こった症状はカネミ油症と呼ばれ全身の発疹や発熱、顔面浮腫などに今もなお悩まされている方々がおられます。
事件当初は症状は次第に軽減していくと考えられておりましたが、後の調査によってPCBが熱によって変化し「ポリ塩化ジベンゾフラン」が主な原因であるということが分かりました。
土壌汚染の調査を行っている人であればご存知と思いますが。
「ダイオキシン類対策特別措置法」で定められているダイオキシン類の1つですね。
この他にポリ塩化パラジオキシンとコプラナーPCBがございます。
ダイオキシン類はベトナム戦争にて使用された枯葉剤にも含まれていたもので当時も同様に多くの健康被害に悩まされました。
今回浄化案件にPCBが含まれていたことから過去の歴史について学ぶとてもいい機会になりました。
また、土壌汚染というものが何故に法律として重要視されており、物質が決められているのかということについてももっと過去の事件や問題について理解した上で考えていかなくてはいけない忘れてはいけないものなのだと思います。
どの業界もそうだとは思いますが、この業界におりますと目先のお金に飛びついて何とか法律の抜け道を見つけ出して終わらせようとする考えをする人が出てきます。
過度な対応によって街や地域・事業の発展の妨げになってはいけませんが、本来の目的が何なのかを十分に理解した上で今後も業務に取り組んでいきたいと感じました。
土壌汚染の事なら株式会社ジオリゾームへ!
望月
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。