ふっ素、砒素、ホウ素、カドミウム等重金属類に見られる自然由来による土壌汚染 | 土壌汚染調査の株式会社ジオリゾーム

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2021年

ふっ素、砒素、ホウ素、カドミウム等重金属類に見られる自然由来からの土壌汚染


土壌汚染調査を行う際に、製造や廃棄物など人為的な原因によって起こる土壌汚染はわかりやすいのですが、自然由来である土壌汚染というのも存在します。

人為的な土壌汚染となれば、工場などで使われていた有害物質によって土壌汚染が引き起こされているというもので、汚染の原因というのも判明します。しかし、自然由来的な土壌汚染という場合は、もともとその地域には国が定めた基準を超えた状態で汚染物質が存在していることになります。

例えば砒素、ふっ素、カドミウムといった重金属と呼ばれる種類の有害物質です。過去には鉱山で採掘されていた重金属が、地下水や排水に溶け出し、公害病となってしまったケースなども存在します。鉱山で出る有害物質を鉱毒と読んだりしますね。足尾銅山鉱毒事件などは有名ですね。

現在では鉱山での採掘産業は減っているのでしょうが、道路の新設やトンネルの開通工事などでは自然由来的な汚染土壌が検出されてしまうことがあります。その場合には、汚染物質の種類や濃度を把握し、適切に処分しなければなりません。汚染土壌に含まれる汚染物質は水に溶けやすい形で土壌中に存在している場合もあり、雨水や地下水によって汚染が広がってしまい、二次汚染につながる可能性があるからです。

古くから日本では鉱山を開発し、さまざまな鉱床を見つけ、採掘を行い生活を豊かにしてきました。現在では公害や鉱毒など人体への悪影響の面ばかりが取りざたされています。しかし、実際には採掘して得られる鉱物によって現在のような生活が保たれてきました。

現在では人体に有害であるとはわかっていても、代替品がなく使用をせざるを得ないというものも存在します。今後もいろいろな研究が進み、現在は普通に使われている物質が人体に悪影響をお呼びすことが分れば、国が規制をかけ、使用禁止になる可能性というのは十分にあります。パークレンPCBアスベストなど、現在では規制がありますが、過去には様々な分野で万能物質と呼ばれていた時代もあります。

日本で定められている汚染物質の基準では、汚染された地下水を70年間飲み続けること、もしくは200gの土壌を70年間摂取し続けても、人体に悪影響が出ない値として定めています。これはものすごく厳しい基準であると思います。しかし、公害などで多くの方が健康被害を被ってしまった過去を持つ以上、厳しくならざるを得ないところでしょうか。2019年4月には土壌汚染対策法も改正され、新たな調査の基準ができたりしました。法律も人が定め作っているため、新たな汚染物質が追加されることも考えられます。

ジオリゾームでは新たな規制にも十分対応し、土壌汚染調査のご提案をさせていただきます。
土壌汚染について調べてほしいと言われたけど、どうすれば良いのかわからない等、土壌汚染調査でお困りごとがありましたら、是非ジオリゾームにご相談下さい。

森上

~~~~~~~~~~~~2021年7月3日追記~~~~~~~~~~~~~~~~~

自然由来の土壌汚染ということで公害や鉱毒事件について触れてきました。
日本でも環境に目が向けられる前の時代では様々な問題を抱えていました。
昨今では山で削られた土壌でも、キチンと法的に検査を行うようになっており、その上で住宅地などの開発行為に使用されています。
しかし、過去には山で削りだされた土壌については、検査を行うことなく湖や沼地を埋めるための材料として利用されてきました。

近年ではニュースになっていたのですが、リニア新幹線のトンネル工事で出た残土から基準値を超える有害物質が含まれていたとニュースになっていました(出典:朝日新聞デジタル「JR東海、リニア残土の恒久処分を打診 土壌汚染の恐れ」)。日本では基準が厳しい為、法定基準よりも高い濃度で自然に存在していることが往々にしてあります。

都内でも住宅地の土壌汚染調査を行なうことがありますが、有害物質を利用するような用途ではない宅地などからも鉛やふっ素などの土壌汚染が見るかるケースがあります。そのような場合には、おそらく埋立材料などに含まれていた自然由来の有害物質が含まれていたのではないかと予想されます。

チェック

土壌汚染には、
・水に溶けやすく、地下水の飲用利用により健康被害を引き起こすことを防ぐための基準として、溶出量基準
・土に触れたり、経口摂取から健康被害を引き起こすことを防ぐための基準として、含有量基準があります。

含有量基準のみを超過している汚染土壌は、有害物質が水に溶けにくい(酸性に溶けやすい)状態で存在している有害物質であるため、海面の埋め立てに利用されることがあります。また溶出量基準を超過している汚染土壌はセメントなどで封じ込め、地下水などの水に触れないように対策を行ない、曝露経路を遮断するという工法もあります。
土の入れ替えには1m3あたり5~10万円の費用がかかると言われており、100m2の敷地で1m土を入れ替える場合、500~1000万円のコストがかかると言われています。もちろんケースバイケースですが、汚染の種類によってはこれ以上コストがかかることもあります。

ジオリゾームではお客様の意向に沿った土壌改良の提案をしております。
土壌汚染でわからないこと、知りたいことがありましたら、
是非ジオリゾームにご相談下さい。

森上

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