ガソリンスタンド跡地の売却のために、土壌汚染調査を実施した事例をご紹介します。
ガソリンスタンドの土壌汚染調査について、内容や気をつけるポイント、調査の流れや費用などを詳しくまとめた無料冊子も新しくなりました
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事例 ガソリンスタンド跡地を売却する
土壌汚染調査の経緯
元ガソリンスタンドで、現在駐車場として使用している土地を大手企業が買いたいと言ってきた。土地を買い取る条件として、土壌汚染調査をしてくださいと買主が希望。売主が、土壌汚染調査を実施しました。
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土壌汚染調査の概要
調査場所:関西地方
調査種類:自主調査(「土壌汚染対策法」に準拠、「油汚染ガイドライン」を参考に計画)
敷地面積:300㎡
現地の状況:駐車場
調査対象物質:買主の要望から、特定有害物質全項目+油分を調査。
具体的な調査内容1:表層土壌調査+ボーリング調査
1.第一種特定有害物質(ベンゼンを含む全11項目)
土壌ガス調査
(タンク撤去後の調査であったため、土壌ガス調査で実施)
採取箇所 4箇所⇒分析数 4検体
2. 鉛およびその化合物
ボーリング調査(5m)+表層土壌調査
(タンク跡地のみ5mボーリングを実施)
採取地点
・表層採取地点 2地点
・ボーリング調査地点 2地点(表層+5深度) ⇒分析数 14検体
3. 第2種特定有害物質(鉛以外)+第3種特定有害物質
表層土壌調査
採取地点
表層採取地点 4地点 ⇒分析数 4地点混合 1検体
4. 油分
ボーリング調査(油臭・油膜試験)
タンク跡地について油分のボーリング調査を実施
採取地点
ボーリング調査地点 2地点(7深度) ⇒油臭油膜試験数 14検体
以上で、工期:現地調査1日間、分析14日間、報告書7日間
計22日間でした。
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土壌汚染調査結果1
土壌ガス調査でベンゼンが4地点で検出されました。その他の物質は基準値クリアでした。
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具体的な調査内容2:詳細調査
1回目の土壌ガス調査でベンゼンが検出された地点について、ボーリング調査と地下水調査を実施しました。井戸施工工事も同時に行いました。
調査物質:ベンゼン
ボーリング調査10m+地下水調査 井戸施工 10m
ボーリング調査地点+井戸施工地点 4地点(土壌12深度、地下水1検体)
⇒分析数 土壌48検体、地下水4検体
以上で、工期:計画3日間、現地調査2日間、分析14日間、報告書7日間
計26日間でした。
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土壌汚染調査結果2
土壌について、2地点で、ベンゼンが2mまでの浄化が必要と判明しました。地下水は、汚染はありませんでした。
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土壌浄化工事の概要
地下水汚染がなかったこと、汚染の深度が浅いこと、工期を急がれていたことから、汚染土壌の掘削除去を行いました。
汚染土壌浄化工法:掘削除去(場外搬出)
汚染物質:第1種特定有害物質 ベンゼン
現地の状況:アスファルト舗装あり
具体的な汚染土壌浄化工事の内容
1.アスファルト・コンクリート舗装等の撤去
2. 汚染土壌の掘削搬出(簡易な土留め工含む)
3. 清浄土の埋め戻し
以上の工程で、
- 工事期間:7日間、搬出土量:200m3
- 浄化計画~施工~浄化完了報告書までの全工程:約1ヶ月間
となりました。
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土壌浄化後の土地の売買
土地の売買が実施されました。
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