どんな業種で、どんな土壌汚染物質が検出される可能性があるのでしょうか。
どんな業種で、どんな土壌汚染物質が検出された?
H24年度の環境省がまとめた、土壌汚染物質(=特定有害物質)を調査した結果を、業種ごとに見ると、下記のような汚染物質の基準値超過が認められています。一部の例をご紹介します。
業種区分 | 基準値超過が認められた物質 |
印刷・同関連業 | 1,1-ジクロロエチレン、1,2-ジクロロエチレン、 ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、 トリクロロエチレン、六価クロム化合物、 鉛及びその化合物、ふっ素及びその化合物、 ほう素及びその化合物 |
石油製品・石炭製品製造業 | クロロエチレン、1,1-ジクロロエチレン、 1,2-ジクロロエチレン、 テトラクロロエチレン、 トリクロロエチレン、ベンゼン、 鉛及びその化合物、水銀及びその化合物 |
窯業・土石製品製造業 | 1,1-ジクロロエチレン、1,2-ジクロロエチレン、 テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、 ベンゼン、六価クロム化合物、シアン化合物、 砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物、 ほう素及びその化合物 |
洗濯業 | 1,1-ジクロロエチレン、1,2-ジクロロエチレン、テトラクロレチレン、トリクロロエチレン |
平成24年度の土壌汚染調査 環境省調べの一部を改変して抜粋
クリーニング、ガソリンスタンド、めっき工場、自動車整備工場など、業種ごとの調査物質や調査内容について詳しく解説した無料ダウンロード冊子ができましたので、ご参考になさってください
注意点
- 自然的原因による基準値超過
砒素及びその化合物、鉛及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物は、自然界に含まれている物質で、業種や土地利用に関係なく、自然的原因によって基準値を超過する事例が多く認められています。
また、水銀及びその化合物、カドミニウム及びその化合物、セレン及びその化合物、六価クロム及びその化合物についても自然的原因によって基準値を超過する可能性があります。