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今回はトリクロロエチレンについて記載致します。
トリクロロエチレンは、水よりも重く、常温では揮発性が高い無色透明の液体です。地下に浸透しやすい物質でもあります。
さまざまな有機物を溶かす性質があり、不燃性であるため、金属製品製造業や機械器具製造業、半導体の製造工場などで、機械部品や電子部品などの加工段階で用いた油の除去などに使われてきました。
1986年に「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」が改正されたことにより規制が厳しくなっております。
使用される業種は上記にもある工場やメッキ業等でも良く使用されております。
(4月16日追記)
現在トリクロロエチレンを使用している業者には工場がある行政(市区町村)に届出をしている可能性があります。トリクロロエチレンを使用し、排水に関する水質汚濁防止法、下水道法に特定施設の届出をしていれば土壌汚染対策法3条に該当し、義務調査になります。
工場がある場所が東京都の場合、東京都環境確保条例116条に該当する可能性もあります。これらを調べるにはまず、各市区町村の環境課に問合せ、確認する必要があります。
ただし、現在届出がなくても、過去にトリクロロエチレンを使用し特定施設として届けていた場合、何らかの理由があり、調査の猶予を受けていた場合も義務調査になります。
トリクロロエチレンを使用している場合、SDS(安全データシート)を作成していることがありますので、使用しているか不明であれば、SDS(安全データシート)を確認してみることも一つの手がかりとなります。
ここまでトリクロロエチレンについてお話してきましたが、
まとめると、
➀トリクロロエチレンは揮発性の液体で、金属製品製造の際に主に脱脂作業で使用されている。
➁現在・過去使用されている・いた場合に、義務調査となる可能性がある。
➂SDS(安全データシート)が作成されている可能性があり、あれば使用しているかどうか確認ができる。
となります。トリクロロエチレンは生活には欠かせない製品を作るための重要な役割を果たす化学物質であると同時に、規制がかけられるほど、健康や環境に害を成してします化学物質です。
少しでもトリクロロエチレンを使用していた際には土壌汚染調査をお勧めするとともに、
弊社にご相談頂ければと存じます。
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鈴木
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