こんにちは
普段は東京での勤務をしていますが、今回は出張で大阪の現場で土壌採取を行いました。自主的な土壌汚染調査の際、表層土壌調査という調査から始まるケースが多くあります。表層土壌調査とはコンクリートやアスファルト、砕石などの被覆部分のしたから、50cmまでの土壌を採取します。そのため、ハンドオーガーなどで手掘りで採取します。
実は関東と関西では地質が違うので同じ作業工程で土壌を採取しようとしても違いがでてきます。ではどのような差異があるのでしょうか。
関東の場合
関東地域にはロームと呼ばれる土質があります。関東ローム層といえば学校の授業で学んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
関東ローム層は、その昔火山の噴火により、降り積もった火山灰により形成された土質です。そのため、立川や武蔵野地域等富士山や多くの活火山がある地域で多く見られます。ロームは粘性を持った土質で、手掘りでも土壌を採取しやすい土質です。反対に、関東の南側では昔海だった場所が多いため、貝殻等を多く含む土質も存在します。
関西の場合
関西地域は砂がメインになる土質がひろがっています。粘土が含まれて掘りやすい部分もありますが、石などが多くふくまれていて、しっかりとした地盤になっています。特に京都市などは土壌汚染調査の際には、地盤が固く掘るのが大変だという話も聞いたことがあります。掘るのに苦労する分、しっかりとした地盤で、人が住むのには適した場所になるのでしょうか。
ざっくりとしていますが、関東と関西の土質の紹介をさせていただきました。
どちらの地域でも土壌汚染調査は変わらず同じ方法で行います。
しかしながら、表層土壌調査にて汚染が確認された場合、汚染の深度を確認するために10mのボーリング調査を行うことになります。その際にはボーリング機械を使って調査を行いますが、土質によって日数がかかる場合もあり、対象地となる土質を弊社でお調べしておおよその日数をお伝えするようにしています。
実際は掘ってみないと分からないことが多々ありますが、現場を知っている担当者が対応させていただきますので、気軽にご相談ください。土壌汚染調査のことで、気になること・分からないことがありましたら、是非、ジオリゾームにご相談ください。
森上
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。