皆さん、こんにちは!
今日はボーリング調査の際に作成する柱状図と土質について、ご紹介します。
柱状図とはどんな物でしょうか?
柱状図とは、土質柱状図のことを指します。ボーリング柱状図とも言います。
現場ではボーリングによりコア試料(円筒上になった土壌)を取ります。
試料の土質、色、含水量、硬さ等の項目を記録して、パソコンで柱状図を作成します。
もちろん地下水が出る場合には、地下水の水位も記入します。できあがったものの一部は図のようになります。
この図の様に、何メートルから何メートルまで、どんな土質で、どんな特徴を有するかが分かりやすく示されます。この情報によって、汚染がある場合なら、拡散ルーツを推定でき、浄化対策もより効果的なものを模索することができます。
土質にはどんな分類があるか知っていますか?
土質の名前は粒子の大きさ、構成物など、いわゆる堆積物粒子の固有の性質に基づいて決められます。
土質名には3つのポイントがあります。
①粒径と粒子の混合状態
(大きく分けると粘土、シルト、砂、礫という4つの種類があります)
②粒子、その他の構成物
(例えば、火山灰質土、有機質土等。有機質土は腐植物を含み、土に良くあるのは貝殻です)
③地盤の起源と成因
(廃棄物や改良土と言った人工材料を表す)
①番と②番は一緒に使われているケースが多いです。
例えば、貝殻(②番にあたる)混じり粘土(①番にあたる)
また、土質の中にはそれぞれの地方だけに分布するローカルソイルと呼ばれるものがあります。
下記の言い方は全てローカルソイルです。
「関東ローム、黒ぼく、灰土、しらす、鹿沼土、転石スコリヤ、泥炭、石炭、まさ土 等」
日本にあるローカルソイルと場所の例は以下の通りです。
関東: 関東ローム、鹿沼軽石層、泥炭
関西: 大阪層群
東北: 岩手ローム
北海道:シラス、蛇紋岩風化土、重粘土
九州: おんじゃく、有明粘土、そうら層、温泉余土、島原焼土
土壌汚染調査で気になることがありましたら、是非ジオリゾームにご相談ください。
森上
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。