皆様こんにちは!
先日汚染土壌対策現場の施工管理を行っておりました。
土壌を1mほど掘削して、汚染のない土と置き換える工事です。掘削機械で掘り上げた土を見ていたら、私にとっては懐かしいコカ・コーラのガラスボトルが混じっていました。1本のみではなく3本ほどあったので、もしかしたらこの土地を造成する際に作業員が飲んでそのまま盛土の中に投げ入れてしまったものかもしれません。本日お話したかったのはモラルの話ではなく、盛土に入っているもので施工年代を推定できるということです。
コカ・コーラガラスボトルが普及した年代は、私の過去の記憶から思うに昭和36年ごろから缶入りに代わる昭和50年ごろと推定されます。コカ・コーラのガラス瓶が見つかった土地は、登記簿の分筆年が昭和41年であることから、この時に分筆売却後造成されたと推定されます。まさに埋設物が地質学で言う示準化石ということができます。示準化石とは、その化石の含まれる地層が堆積した地質時代を示す化石であり、標準化石とも言われ、数多くのものがありますが例えば三葉虫、アンモナイト、フズリナなどが有名です。この示準化石に用いられる条件としは、「原生していないもの」、「短い年代によって形態に変化が生じたもの」、「分布領域が広く」などがあり、コカ・コーラのガラスボトルも、現在使われていなく一時代のみ普及しアルミ缶に置き換わった、日本中で普及したことから示準化石の条件を満たしています。
しかし、よくよく調べていみると、コカ・コーラ瓶はなんと未だに売られていることが判明しました(瓶のコーラ、今でも買えるの?)。よって、このコカ・コーラ示準化石構想も一夜で崩壊してしまいました。
今回は、現場で体験したことを記事にしましたが、土壌汚染調査・対策に係わることは何でも当社にご相談下さい。
玉木
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。