今年2018年は豪雨や台風など、日本各地で自然災害が猛威をふるっていましたね。僕の地元である岡山県も雨の影響で川が決壊し洪水をおこしたり、実家の付近では山崩れをおこしていたと話を聞きました。このような災害にももちろん気をつけなければなりません。日頃の事前対策と準備が大切ですね。
このような災害が起こった場合、土壌汚染の観点から見ればどのようなことが起こり得るのでしょうか。有害物質を含んでいる機械や薬品が流されてしまったら、流れ着いた場所には土壌汚染の危険性があります。工場などが水害に会ってしまった場合には、厳重に保管されているはずの有害物質が外部に流れてしまう可能性もあります。
身近なもので言えば自動車などにも積まれているバッテリーなんかもそうですね。バッテリーには鉛が含まれていますので、水で流されバラバラになってしまった場合には鉛が流出します。その他、印刷や塗装に使用する塗料等にも有害物質が含まれている場合があります。
災害が起こった後、がれきやごみを一時保管していたような場所には、どのようなものが仮置きされていたのか把握している人はだれもいません。有害物質を含んでいる製品や、有害物質を保管していたドラム缶や一斗缶、バッテリーや塗料缶など、様々なものからでも土壌汚染が流出してしまうケースがあります。
恐ろしいですね。最近のニュースでありましたが、西日本豪雨の影響によるゴミを一時保管していた場所で土壌汚染が見つかるということがありました(毎日新聞社)。災害ゴミからも土壌汚染が拡がる可能性があります。
過去、日本でもごみを埋め立てていたような場所では、土壌汚染が見つかるケースがあります。紙を印刷する塗料として鉛やフッ素を使っていた場合、埋め立てゴミや災害ゴミに含まれていた有害物質が雨の影響で土壌に溶け出てしまい、土壌汚染を引き起こしてしまうということがあるのです。
ゴミを埋めていた経歴がある土地の場合では、何かしらの土壌汚染が見つかると思ってもいいかもしれません。それほど、ごみの埋め立てや埋設に関しては多種多様な商品や製品が廃棄されています。
災害で適切な処分場が見つからない場合などは、雨の影響を受けないように工夫したりして、汚染がひろがらないように対策しなければなりません。でなければ、見えないところで知らず知らずのうちに土壌汚染がひろがってしまうということがあります。
土壌汚染のことで何かわからないこと、不明なことがありましたら、是非ジオリゾームにご相談ください。
森上
*業務時間外は、直接担当者に繋がります。