こんにちは。
年末が近づいてきましたね!総決算等、皆、様々にお忙しいと思います。
弊社も年末に向けて、会議や来年度へ向けての方針をたて、よりよい一年となるように日々精進しております!
さて、今回は私たちの身近なものには欠かせない、メッキについてです。
メッキは金属や非金属(プラスチック等)の表面に金属の薄膜を被膜する技術です。
・装飾メッキ(自動車、照明器具等)
・防食メッキ(錆止め、航空機等)
・機能用メッキ(電気配線、半導体の一部等)
等の技術や用途が様々にあります。
その中でも「クロム(Cr)」はさまざまな工程で重宝されます。
クロムが使用される技術にはクロメート処理、クロムメッキが代表に挙げられます。
耐食性や防食性に優れています。中でも六価クロムを用いたクロメート処理は耐食性に優れています。
しかし、六価クロムは毒性が強く、皮膚や粘膜に触れると炎症等を引き起こし、発ガン性の恐れがあるといいます。土壌汚染調査でも特定有害物質に指定されています。
クロムメッキ、クロメート処理は、六価クロムが含まれる液中に
メッキを行うものを入れて反応させ被膜を行います。これらの技術には排水処理が必要です。排水処理のための配管が破損していたり、取り出す際に液がこぼれる等があれば、土壌汚染があるといえます。
現在は六価クロムの使用濃度が規制されており、業界でも六価クロムを使わず三価クロムを使用した技術が主流になっています。しかし、六価クロムと比べ、
・耐食性が悪い
・価格が高い
・操作性が良くない
といいます。
また、六価クロムを使用した際には三価クロムに変えて処理する方法がとられていますが、処理の方法を間違えると排水の際に六価クロムに変化している可能性があります。
メッキ工場を操業していて排水処理を正確に行っていたとしても、その土地を買いたいと思う買主様側に立つと、
「工場=土壌汚染がある土地」となってしまいます。
売買を行ったあとに土壌汚染が見つかりトラブルになったという例も少なくありません。そうならないためにもまずは調査を行い、土壌汚染の有無を明確にしていく必要があります。調査を行い明確にしておくことで今後の土地活用や売買の流れを考える材料となります。
「昔買う土地にメッキ工場があったと聞いた。」「父がメッキをやっていたけれど何をやっているのか分からない」少しでもお困り事ありましたら、お気軽にご相談ください!
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鈴木
■□参考リンク□■
・解説!土壌汚染調査:11.調査契機 メッキ工場の廃止
・解説!土壌汚染調査:③土壌汚染物質:六価クロム化合物
・解説!土壌汚染調査:12.自動車整備工場
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