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2024年

自動車整備工場に残る土壌汚染~ベンゼン・鉛・水銀~


土地の売買とは切っても切り離せないのが、土壌汚染です。われわれジオリゾームも不動産を取り扱う方や、地主様などからのお問い合わせを多くいただいております。

工場

一般的にご相談が多い物件としてはクリーニング店が圧倒的に多く、次に鍍金ガソリンスタンド等の物件について多くご相談をいただいております。ご相談をいただく中でも少数ではありますが、自動車整備工場の土壌汚染についても一定数お問い合わせをいただきます。今回は自動車整備工場の土壌汚染についてお話していきます。

ガソリンスタンド

結論から言えば、自動車整備工場で起こり得る土壌汚染で、一番多いのはベンゼンによる土壌汚染です。その他で言えば、六価クロム水銀なども土壌汚染の基準値を超えてしまう場合があります。

■□関連□■ 土壌汚染調査の契機:自動車整備工場

ではそれぞれがどんなものに由来するのかを説明していきます。

~ベンゼン~
自動車関連でベンゼンとなると、ガソリンに含まれているものが由来である可能性が高いと言えます。これは自動車整備工場に限らず、ガソリンスタンドなどでも同じですね。ガソリンの中には微量ですがベンゼンが含まれています。1996年から燃料に含まれるベンゼンの規制がかかり、体積比5%以下という規制がかかりました、そして2000年には体積比1%以下もガソリンしか出荷ができなくなりました。この規制はもともとは排ガスに含まれるベンゼンを抑制する基準として設けられましたが、土壌汚染を防止する面でも働きがあると思います。特にベンゼンなどはコンクリートなどを透過してしまうせいで、自動車整備の中でガソリンが漏れてしまい、適切な処置を行わずに地下まで浸透してしまうと、ベンゼンによる土壌汚染というのが発生してしまいます。

~鉛およびその化合物~
鉛についてもベンゼンと同様なケースが多いかと思います。鉛も1975年以降は無鉛ガソリンのみが販売されるようになりました。鉛も自動車の排気ガスから公害を引き起こしてしまい、規制の対象となりました。その他にも車に使用する塗料(さび止め)などに鉛が含まれているケースもあったようです。現在では鉛が含まれる塗料に関しても自主的な規制が進んでいるようです。(出展:一般社団法人 日本塗料工業会

VOC重金属他

~六価クロム~
自動車整備の関係では、基準を超過することは少ないかと思いますが、一部の自動車整備工場では調査が必要な場合があります。その一部の自動車整備工場とは、塗装作業を行っている整備工場です。六価クロムも塗料として使用されているケースが多く、自動車整備工場というよりは塗装作業を行っている工場で土壌汚染の原因物質となります。工場でお使いの塗料の中に「クロム」と記載されているものがあれば土壌汚染の原因となる可能性があります。ご利用の際には地下への浸透させないように十分にご注意ください。

~水銀~
水銀については、一般的なものとして蛍光灯や体温計、血圧計などが有名ですね。体温計や血圧計に使用されていたので、病院などの土壌汚染調査をすると基準を超えた水銀が検出されることがあります。自動車で水銀を使っているものとしては、カーナビなどの蛍光ランプに含まれている場合があります。2018年以降は水銀を含むランプは製造も輸入も禁止となっていますが、現役で走っている車両には水銀が含まれているカーナビを付けているものも多いかと思います。その他にはディーゼルエンジンの温度を計測するものとして、水銀温度計が使用されていることがあります。この温度計は2020年末日以降は製造及び輸出入禁止となるようです。

 

自動車整備工場では様々な用途の薬品が使われているケースもありますので、これらに該当しない特定有害物質を使用していることも考えられます。土壌汚染対策法には該当していない油分も不動産取引では瑕疵となりえる場合があります。

その他土壌汚染について不安なこと、どんな場合に調査が必要なのか、調査に必要な費用など気になることがございましたら、ジオリゾームにご相談下さい。

森上

■□関連□■
土壌汚染調査の契機:自動車整備工場
土壌汚染物質の種類と基準値

土壌汚染調査はジオリゾーム

2024年9月18日追記~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ガソリンスタンドで土壌汚染調査を実施する際には、
宅地など有害物質を使用していない土地で調査をするよりも、
費用がかさむケースがあります。

住宅などであれば、地表面から50㎝の土壌をサンプリングす表層土壌調査
から始まるのですが、
ガソリンスタンド等、地下の埋設タンクや配管等から油が漏洩してしまう
ケースも含め調査計画を立てる必要があります。
深さで言えば、配管などは地下1m付近、タンクになると地下3m付近
土壌を採取し汚染の有無を確認する調査となります。

50㎝程であれば人力でのサンプリングも可能ですが、
3mと深くなると人力でのサンプリングが難しくなり、
ボーリングマシンなどを使用することになります。

そういったところで、作業費が上がりやすい傾向にあります。
ガソリンスタンドの規模やタンクの数などから調査地点数などは
かなり変わってきますが、
30坪ほどの宅地における土壌汚染調査であれば30~35万円に比べ
同じ広さで言えば、60~70万円程にはなります。

ガソリンスタンドの調査で言えば、
ガソリンスタンドの隣地も土壌汚染を懸念されるケースがあります。
その場合は、基本的にガソリンスタンド側の敷地境界付近で
サンプリングを実施する計画を立て、ご提案しております。

ガソリンスタンド跡地や隣地で土地売買を
ご検討であれば、
是非ジオリゾームにご相談ください。

森上


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