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2024年

土壌汚染より怖い?地下水汚染について~PFOS・PFOAの地下水汚染調査~


PFASについては、各地で水道水、地下水、河川水からの目標暫定基準の50ng/Lを
超える数値が確認されたというニュースがたびたび見かけられます。
また地域によっては血中濃度も米国の健康被害を引き起こす可能性があると考えられる指針値を超えてしまっていることもあります。

PFASとは有機フッ素化合物であり、撥水性と撥油性のあるものとして、さまざまな
用途で使用されています。フライパンなどのフッ素加工もこれに該当します。
それではフッ素加工のフライパンで料理をすると危険なのか?といわれると
少し違います。

フライパンに使用されているフッ素化合物については
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)と言われており、
これは一般的にはテフロンと言われており、有毒とされている
PFOSやPFOAとは異なる物質といえます。
テフロンは安定的で人体への毒性などは見られないようです。
フライパンなどがテフロン加工されていると、引っ付きにくく、
調理に使用する油を少量に減らすことができるといわれています。
ですが、テフロンも使い続けているとはがれてしまい、
焦げ目が残ったりしますね。
そういった場合には、フライパンの表面の加工が
はがれてしまっている状態といえます。
はがれてしまった表面加工は水で洗い流されたり、
調理に付着してしまうと人体に取り込まれてしまいます。
しかしテフロンは人体に入ったとしても
PFOSやPOFAのように人体へとどまりにくく、
排出されるようです。
しかし、テフロンを使用する製品についても注意は必要です。
360度を超える高熱になると有毒ガスが発生するといわれています。
注意してください。

そのほかにもPFASの使用・用途として撥水性、撥油性を重視され、
一般家庭にあるようなものですと
雨傘や雨合羽のような雨具や、
化粧品や日焼け止め、虫よけスプレー
食品包装紙などにも含まれています。
工業的なものになると、
界面活性剤、防汚材、消火剤などに
含まれています。
様々な用途で使用されているものの、
それぞれの製品の成分表にはPFAS記載がないものも
確認されているようです。
便利なものとはいえ、知らず知らずに普段の生活や業務で
使用されているものといえます。

日本でもPFASの中でも危険性を重視されている、
PFOSやPFOAは原則的に製造や輸入の禁止
とされており、さまざまな製品に利用されていたものが
代替品となっていますが、
便利な性質を持ち合わせることから、
PFOSやPFOA以外のPFASが代替品となっているといわれてます。
同じPFASの仲間といえるため、
代替品自体の安全性は確実なものとは言いにくいのではないでしょうか。
とは言え、雨具や化粧品、虫よけスプレー、工業的に利用されているもの
は経口摂取につながるとは
言いにくいため、健康被害に直接つながるような状況にあるとは
言えないように思います。

問題としてはPFASを使用している工場・事業所などから漏洩してしまい、
土壌汚染や地下水汚染につながり、その地下水からくみ上げあられた
水道水など経口摂取せざるを得ないものですね。
また厳密な調査結果は出ていないにしても、
水を使用するような野菜や果物、
海水にも含まれていると考えると魚にも
含まれているのではないでしょうか。
いずれにしても調査結果が出てくるまで待つしかない状態ですね。

自然界では分解されにくく、永遠の化合物といわれるPFAS
日本では現在PFOS、PFOAの2項目のみ規制の対象とされていますが、
今後研究が進み、新たな危険性が確認されてしまう物質が出てことがあります。
工業的に利用されているPFASについての厳正な管理方法、
また廃棄物にも同様に適切な保管方法や処分方法が実施されること
が必要ですね。
今後も動向が気になるところですね。
(出典:環境省 PFASに関する今後の対応の方向性)

森上

関連ページ:
土壌汚染とは?
土壌汚染物質の用途
種類と基準値

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こんにちは、6月に入り急に夏らしくなりましたね。沖縄ではもう梅雨明けと発表されてましたね。平年より11日程早いそうです。

さてニュースを見ていると、有機ふっ素化合物による地下水汚染についての記事がありました(ニュース記事:出典 毎日新聞)。記事によると有機ふっ素化合物の中で、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)PFOA(ペルフルオロオクタン酸)の2物質について、調査を行ったようです。171地点調査を行った中で、37地点で国が定めている暫定目標数値を超過しているようです。

このニュースから地下水調査によって見つかったということは、その地下水を生活用水などとして利用している場合には、健康被害となるケースが考えられます。ニュースの記事によると飲用水として利用されていることは無く、また誤飲もしないように注意喚起がされているようです。それでも水道水の原水や浄水からも検出されてしまうことがあるようです。

PFOSやPFOAは土壌汚染対策法にも定められているふっ素およびその化合物に位置図けられます。PFOSは水にも油にも溶けない性質を持っており、ガラスコーティング等の撥水材料として利用されています。現在では日本だけではなく様々な国で規制を受けているようですが、水にも油にも溶けないという性質は珍しく、代替品が見つかりにくいようです。

またPFOSやPFOAについては、汚染されている判断基準というのが目標値として示されています。日本だけではなく、世界保険機関(WHO)や海外においても同様な動きのようで、基準を定めるにはまだまだ検討が必要なようです。今後は水環境の基準が定められるようになれば、土壌汚染の分野でも規制が厳しくなるかもしれません。

今回ブログに取り上げさせていただいた、ふっ素及びその化合物ですが、土壌汚染として定められる項目としては比較的基準が高めに設定されています。みなさんも普段の生活をされている中で、歯磨き粉に「ふっ素配合」やフライパンなどに「ふっ素樹脂加工」と記載されているのを目にすることがあるかと思います。ほかにもふっ素は温泉の成分や海水にも含まれています。そのくらい生活に結び付いており、あらゆるところに溶け込んでいます。その分ふっ素についての毒性などは十分に研究されており、健康被害が出てしまわないように、基準を定められています。

土壌汚染調査では、人が生活する上で健康被害を防ぐために定められています。また土壌が汚染されていると、その中を流れている地下水も汚染されてしまっているケースがあります。土地も水も人の生活には切っても切れないものです。健康的な生活地盤は、健康な土地・水から作られます。

土壌汚染調査について気になること、わからないことがありましたら、
是非ジオリゾームにご相談下さい。

森上

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関連ページ:
土壌汚染とは?
土壌汚染物質の用途
種類と基準値


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