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2021年

自動車整備工場と土壌汚染~土壌汚染が見つかりやすい自動車整備の工程~


こんにちは、
最近のお問合せのなかで、自動車整備工場の土壌汚染について知りたいという
ご相談が増えておりますので、改めてご紹介させていただきます。

自動車整備工場

自動車には様々な部品が使われていますね。
その中でも、土壌汚染と関係があるものとしては、
ブレーキオイルエンジンオイルバッテリーガソリンなどが考えられます。
また塗装作業を行われている自動車整備工場ですと、
剥離剤や塗料に含まれる有害物質が土壌汚染に関わってきます。

ブレーキオイル、エンジンオイル
ブレーキオイルやエンジンオイルには、オイル自体を滑らかにするために、
ふっ素が含まれているものがあります。
ふっ素樹脂加工やテフロン加工と呼ばれる製品です。
(フライパンなどにも使用されていますね。)
オイルの抵抗を下げることで、損耗を減らすことができるようです。

バッテリー
車輛用のバッテリーには、鉛蓄電池が一般的に使用されています。
バッテリーの電極に使用されている鉛や硫酸鉛が含まれており、
適切に廃棄が行なわれていない場合には、による土壌汚染を引き起こすことがあります。

ガソリン
ガソリンにはベンゼンが1%以下の濃度で含まれています。
また、過去にはガソリンに鉛を添加して使用されており、
1975年以前から自動車整備工場を営まれている場合には、
注意が必要です。
*有鉛ガソリンは1975年以降は廃止され、無鉛ガソリンとなっています。

剥離剤
剥離剤は自動車の塗装を治す際に使用されています。
テトラクロロエチレントリクロロエチレンジクロロメタンベンゼンなどが
土壌汚染に関係してきます。
これらの有害物質は第1種特定有害物質と言われており、
揮発性を持つ有害物質です。
油を落とす際にも使用されているケースもあります。

VOC重金属他
塗料
塗料には様々な種類があり、
鉛、カドミウム、水銀、六価クロム、砒素、セレンなど
重金属類と呼ばれる有害物質が含まれていることがあります。
いずれも過去に使用されていた塗料に含まれていたもので、
現在では、有害物質を含まない代替品が使用されているようになってきています。
過去には、余った塗料を廃棄するのに、地面に埋めてしまったことが原因で
土壌汚染となるケースもあります。


土壌汚染対策法では定められていないものですが、
自動車整備工場では油による土壌汚染も見受けられます。
建築の際に根切工事を行った際に、
油の臭いがする、油膜が浮いてきた、等の問い合わせから
過去の履歴から自動車整備工場だったということもあります。

土壌汚染は現在の仕様用途だけではなく、過去に行われた不適切な管理によって引き起こされているケースもございます。土壌汚染については、目に見えるものではないため、有害物質を含むものは、普段から適切に管理が必要となります。また自動車整備工場以外にも塗装などを行っていた敷地では、土壌汚染が見つかるケースも多々あります。

土壌汚染のことでわからないこと、知りたいことがありましたら、
是非ジオリゾームにご相談下さい。

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