自動車整備工場やその跡地について、土壌汚染調査した事例をご紹介します。
自動車工場の土壌汚染調査について調査の流れや内容を詳しくまとめた無料冊子ができました
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事例1 長年、自動車整備及び販売が行われていた土地の売却
土壌汚染調査の経緯
対象地では、昭和50年代から長年自動車整備及び販売が行われていました。
土地の売却のために今回、自主的に調査を行いました。
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土壌汚染調査の概要
調査場所:関東地方
調査種類:自主調査
敷地面積:385㎡
現地の状況:鉄骨造陸屋根ビル
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具体的な調査内容1:表層土壌調査
第一種特定有害物質についての調査
土壌ガス採取
採取箇所2箇所⇒分析検体数 2検体
詳しい土壌ガス採取の方法はこちら
第二種・第三種特定有害物質についての調査
表層土壌採取
採取箇所4地点⇒分析検体数 4地点2検体
詳しい表層土壌採取の方法はこちら
以上で、工期:現地調査1日間、分析11日間、報告書10日間
計22日間でした。
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表層調査結果
鉛及びその化合物が検出されました。対象地における今後の土地利用に応じて、鉛及びその化合物による土壌汚染の深度方向の範囲を3次元的に特定するためにボーリング調査を実施しました。
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具体的な調査内容2:詳細調査
調査項目:
鉛及びその化合物
5mのボーリング調査を実施しました。
鉛及びその化合物が相対的に高く検出された地点で、5mのボーリング調査を実施しました。
工期: 現地調査 1日間、分析12日間、報告書7日
詳しいボーリング調査の方法はこちら
詳細調査(ボーリング調査)の費用はこちら
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ボーリング調査結果
1区画で、深度0.6mにおいて鉛及びその化合物の土壌含有量基準値超過が確認されました。
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その後
汚染が浅く、対策範囲が小さいことが特定できたことから、このままの状態で売却を検討されるとのことでした。
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自動車整備工場の土壌汚染調査内容やポイント
土壌汚染調査・浄化の費用について
ジオリゾームの特徴
事例2 操業年数不明の自動車整備工場跡地の土壌汚染調査
土壌汚染調査の経緯
対象地では、自動車整備工場が存在していましたが、操業年数や特定有害物質の使用については不明でした。
不動産鑑定士からの依頼により、土壌汚染の有無の確認のために、自主的に調査を行いました。
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土壌汚染調査の概要
調査場所:関西地方
調査種類:自主調査
敷地面積:560㎡
現地の状況:自動車整備工場跡及び車庫、コンクリートとアスファルトによる舗装
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具体的な調査内容1:表層土壌調査
ベンゼンについての調査
土壌ガス採取
採取箇所4箇所⇒分析検体数 4検体
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鉛及びその化合物についての調査
表層土壌採取
採取箇所8地点⇒分析検体数 上下混合2検体 油水分離下1検体 5地点混合1検体
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第一種特定有害物質(ベンゼン除く)についての調査
土壌ガス採取
採取箇所2箇所⇒分析検体数 2検体
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第二種(鉛除く)・第三種特定有害物質についての調査
表層土壌採取
採取箇所7地点⇒分析検体数 5地点混合1検体 2地点混合1検体
詳しい表層土壌採取の方法はこちら
以上で、工期:現地調査1日間、分析18日間、報告書11日間
計30日間でした。
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土壌汚染調査結果
土壌汚染は、確認されませんでした。
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その後
汚染が無いことが証明され、売却を進められました。
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自動車整備工場の土壌汚染調査内容やポイント
土壌汚染調査・浄化の費用について
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事例3 自動車の店舗・工場が営まれていた3000㎡以上の土地の売却
土壌汚染調査の経緯
対象地では、平成10年代から自動車の店舗・工場・事務所が新築され、自動車の整備や販売が行われていた。
土地の売却・その後の開発のために、法対応の地歴調査、自主的な土壌汚染調査を行いました。
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土壌汚染調査の概要
調査場所:関西地方
調査種類:地歴調査(4条義務調査)・土壌汚染調査(自主調査)
敷地面積:5631㎡
現地の状況:閉鎖されている工場・店舗(建屋あり)
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具体的な調査内容1:地歴調査
(書類上のみでの調査です。土壌採取・分析は下の表層土壌調査で実施しています。)
報告書内容
・対象地および周辺地の概要
・土地利用の変遷
・空中写真、住宅地図、地形図による過去の土地の利用状況等の目視による調査
・現地踏査による調査
・登記簿謄本(現在および過去のもの)
・地形図(現在および過去のもの)
・空中写真(現在および過去のもの)
・住宅地図(現在および過去のもの)
・地質図
・現地踏査写真
資料収集・報告書作成約1ヶ月。役所確認(修正含む)約1.5ヶ月でした。
地歴調査の詳しい内容についてはこちら
地歴調査の費用についてはこちら
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地歴調査結果
明確な汚染物質(特定有害物質)の使用の履歴は確認されなかったため、「土壌汚染の可能性は無し」となりました。報告書を行政へ提出し、法4条による義務調査は、完了しました。
土地の売買としては、地歴調査のみでは汚染の可能性を払拭出来ないため、土を採取する表層土壌調査へと進みました。
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具体的な調査内容2:表層土壌調査
第一種特定有害物質についての調査
土壌ガス採取
採取箇所10箇所⇒分析検体数10検体
詳しい土壌ガス採取の方法はこちら
第二種・第三種特定有害物質についての調査
表層土壌採取
採取箇所39地点⇒分析検体数 5地点混合×5検体、3地点混合×4検体、2地点混合×1検体
詳しい表層土壌採取の方法はこちら
以上で、工期:現地調査、分析、報告書作成
計24日間でした。
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表層土壌調査結果
シアンの溶出量基準値超過が認められました。
続いて、汚染の範囲と深度をより細かく調査するために、次の調査に進みました。
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具体的な調査内容3:個別調査
表層土壌調査で、シアンの超過が確認された区画について、個別調査で超過している10m区画の絞り込み(平面的な汚染範囲の絞り込み)を行いました。
個別調査
既往調査実施済み箇所 3箇所⇒分析検体数は3検体
詳しい絞り込み調査の方法はこちら
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個別調査結果
分析の結果、1つの10m区画でシアン化合物の溶出量基準置超過が確認されました。
続いて汚染の深さと地下水汚染の有無を確認するために次の調査へ進みました。
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具体的な調査内容4:詳細調査
汚染の深さと地下水汚染の有無を確認するためのボーリング調査を実施しました。
調査項目:シアン化合物
5mのボーリング調査を実施しました。
詳しいボーリング調査の方法はこちら
詳細調査(ボーリング調査)の費用はこちら
工期: 現地調査1日 、分析14日、報告書作成7日間
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詳細調査(ボーリング調査)結果
深度0-0.05m、0.5mにおいてシアン化合物の土壌含有量基準値超過が確認されました。
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売買に向けて、汚染土壌の除去へと進みました。
汚染土壌浄化対策工事
調査場所:関西地方
調査種類:自主調査(「土壌汚染対策法」に準拠。)
敷地面積:5631㎡
現地の状況:アスファルト舗装を撤去のうえ、除去工事
汚染物質: 第2種特定有害物質 シアン化合物
(土壌溶出量)
汚染土壌浄化方法:掘削除去(場外搬出)
搬出汚染土壌総量:86.1m3
掘削深度:1.0m
土留め:深度が浅いため無し
埋め戻し:あり
以上で、
浄化計画21日間、現地施工3日間、浄化完了報告書約2週間でした。
浄化工事は、深度が浅い場合1m3あたり3~5万円程度(程度や深度が深い場合はそれ以上)かかります。汚染物質によっても大きく異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
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その後
無事売買が成立し、開発へと進みました。
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